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写真で語る、おらが「鳥取キタロウズ」観戦記。vs山口きららマウントG
チームベースボールキッズ(teambbkidsHP)11月4〜5日のニュース
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→4日・奈良大学社会人大会で箕島球友会が奈良大学に8−2で勝ち準々決勝へ
→「岩手21赤べこ野球団」が、12日「茨城ゴールデンゴールズ」と再戦
→青森に新クラブチーム結成!
→4日・ジャイアンツ杯女子硬式野球・秋季ビーナスリーグで「侍」が優勝
→5日・京都大会「OBC高島」が「京都ファイアーバーズ」に、8−6で勝利
→「福岡バーニングヒーローズ」→「嘉麻市バーニングヒーローズ」へ。


 4日、倉吉で行われた「鳥取キタロウズ」vs「山口きららマウントG」の交流戦は本当に楽しかった。昨年、豪雪の鳥取でセレクションを行い立ち上がった山陰唯一のアマ硬式野球チームだったが、確実におらがチームに進化していたのに感銘を受けた。

  
 まずは、とにかくユニフォ−ムが思いっきりゲゲゲの鬼太郎だ。元ホークスの地元加藤伸一監督にまじまじと見せてもらったが、胸には鬼太郎が、背中には一反木綿、ねずみ男、子泣き爺が、さらに左袖には猫娘、ぬりかべがそれぞれ刺繍されており、男前の加藤監督までが妖術を使いそうに見えてくる。

  
 山の上にある倉吉市営野球場にはキタロウズのぼりがあちらこちらに立っており、キタロウズ公認飲料の21世紀梨ジュースも販売されていたが、圧巻だったのは監督だけでなく、全選手のキーホルダーもプロ並みに販売されていたことだ。1年も経たないのに良くここまで地元密着チームに進化しているものだなぁと脱帽。

 山本譲二サイン
 13時試合開始なのに朝10時には知らないうちに子供から年配者まで幅広くスタンドに集結。練習時間からチームに熱い声援を送る雰囲気は、ちょっとした日本シリーズの北海道に思えた。その観客のために対戦相手の山口きららマウントGの山本譲二総監督は朝一便で鳥取入りし、球場本部席で、試合開始までひたすら差し出されるものにサイン。嫌な顔一つせず「野球にはお世話になっているから」と黙々筆を走らせる姿に一同礼。

 
 サインがひと段落したところでマイクを握り、譲二総監督はグランドへ。試合前に「みちのく一人旅」と「祭り」を熱唱し、観客を盛り上げた所でプレイボール。そこから、キタロウズの先発投手が加藤監督と分かった途端、観客は再び「ウォーッ!」という声援。地元鳥取のヒーローがいきなり1回からマウンドに立つ姿にしばらく席を立つ人が見当たらなかった。

中村瑞恵 山本譲二とチアガール 川口和久投手
 山口きららマウントGは紅1点、中村瑞恵投手(21)が先発。先日の「薩摩」戦で3回を零封した凄腕だが、今日も3回を1失点に抑える好投。本当にカーブも大きく曲がるし、今後が楽しみな女性投手だ。一方のキタロウズは女性選手がいない代わりに5回のグランド整備時に地元チアリーディングを投入。たまらず山口・譲二総監督がマイクを持ってグランドへ。再び観客とグランドが一体化したところで後半戦へ。そして8回には、待ってましたとキタロウズ・川口和久総監督がマウンドへ。男前の登板に再びチアガールがグランドに突入して踊り始め、またまた観客席はヒートアップ。

照下代表 キタロウズレディス 実況アナウンサー
 グランドのプレーとは別に、キタロウズの照下代表自らマイクを握り、好プレー選手には地元銘菓「ふろしきまんじゅう」を筆頭に、次々と賞品を発表しては、キタロウズレディーがベンチまで贈呈に走り回り、これがまた観客を沸かせた。球場実況も、地元ラジオ中継も兼ねて局アナがバックネット裏と、キタロウズのベンチからメジャーばりの声の演出を見せ、最後まで釘づけになる鳥取らしい演出を見せた。

米沢投手 最後のバッター 山本譲二最後 
 結局、鳥取キタロウズは山口きららマウントGに1−7で敗れたが、終始観客を飽きせない演出と、その中での真剣勝負が点差を感じさせない充実した内容だった。最後のキタロウズ投手はメンバーで唯一甲子園のマウンドを踏んだ地元のヒーロー、倉吉東出身の米沢投手・34歳を登板させるし、最後のバッターには実況をしていたアナウンサーを登場させるし、本当に途中で帰る観客はいなかった。山本総監督も試合終了後、着替えもせずに時間ギリギリまで再びサインで答え、日本シリーズとはいかないまでも、この両チームの頑張りは、地域に野球を密着させると確信した。

伊藤ヘッド 加藤兄 倉吉市営野球場
 キタロウズは、川口総監督、加藤監督が鳥取にいない間を、元由良育英高監督の伊藤ヘッドコーチ(写真右から3人目)が指導をしている。元々このチームが立ち上がるきっかけとなった人だが、90番の背番号をつけて普段から選手を束ねている伊藤ヘッドの力がキタロウズの大きな原動力になっている。またチーム設立をきっかけにそれまで勤務していた職を辞し、県内のあらゆる所に頭を下げながらキタロウズを運営している加藤監督の実兄、加藤康彦副部長(写真後姿)の存在も甚大だ。山陰初のクラブチームとして、地元出身の川口総監督、加藤監督を要して活動を始めた鳥取キタロウズ。北海道民が日本ハムファイターズを慕うように、鳥取県民のシンボルに少しずつ、鬼太郎が導いているように思えた。
 山の上にある倉吉市営野球場から、妖怪が楽しそうに山に帰るのが・・・見えた。






  
| チームベースボールキッズ | 野球 | comments(0) | trackbacks(1) |
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2006/11/06 5:58 PM posted by: 北海道
旅行