吉幾三総監督率いる「ブルーズヨシフォレスト」のトライアウトが、豪雪のため面接という形で行われ、当日会場に訪れた応募71人中選手60人全員が、練習生として合格となった。
15歳の中学生の女の子から、49歳の会社役員まで年齢は幅広い。 また、これまで硬式ボールを握ったことのない選手から、元巨人OB(佐々木明義さん=36)と、野球歴も、さらに幅広い。
吉さんが、野球チームを結成しようと思ったのは、1年以上も前になる。 思いつきで立ち上げたのではなく、これまで様々な人と相談し、細部まで検討し、事務所まで駅前に構えて少しずつ準備を進め、今日を迎えた。
吉さんの思いの根底には青森に対する絶大な地域愛がある。
「門を叩いた人には、皆に機会を与えてあげたいよ。 だって、青森のこと、みんな本当に好きなんだもん。 なんかこっちまで勇気がわくよなぁ」
硬式野球は以前まで、ある程度の技術を持つ人がプレーするスポーツだったが、全国に「プレーしたい人にはプレーしてもらう」という理念で結成されているチームも増えている。 女子選手の受け入れなども良い例だ。
そういった意味では(雪のおかげだが)、最初に面接をしたことは良かったと思う。
クラブチームは企業や学校のようなきちんとした組織ではなく、チームに集まった個人で成り立っている。 それだけに、一人一人の考えていることや性格などをチームが先に把握することは、運営していく面で技術を見ることより大雪な事かもしれない。
「さっきの会見で、始動は雪解けって言っちゃったけど、待てないよ。 早く練習、練習。 ドーム(青森の)空いている日、探そう探そう!」と面接後の打合せ。
選手と初対面した吉さんのスイッチは、すっかりフル回転のONになってます。