東京マラソンで日本人最高位の2位でゴールし、ロンドン五輪を内定させた藤原新選手に注目が集まっている。
それまで国民のアイドル的存在だった公務員ランナー、川内優輝選手は14位に終わったが、
いずれにしても、全国で毎日“そのために”走っている実業団ランナーを飛び越え、市民ランナーが人気実力ともに上を行く現象は、清清しくも驚異だ。
JRと契約を打ち切られた藤原選手は、昨今のマラソン界を牽引した川内選手の影響だという。
今回、川内選手は裏目に出たが、実業団ランナーではありえない“多くのレースに出る”という所が強くなった要因だと話していた。
強化=試合数を増やす。
日本野球連盟からは、すでに今年の公式戦日程が発表されているが、クラブチームにとって、頂点を目指す大会は、事実上、クラブ選手権と都市対抗の2つだけだ。
しかし、その2つの公式戦予選は夏の甲子園を前に全てが終了し、さぁ野球だ!という時期には目指すステージが無くなってしまう(全国大会やクラブカップを目指すチームは別だが)。
だから、今年もリーグ戦のさらなる構築を目指している。
南九州リーグは今年で4年目を迎える(北部九州、中四国は3年目)。
薩摩、八代、大分、宮崎の4チームで自主的に実施しているが、昨年は年間を通じて1チームあたり12試合も消化し、10月末までもつれる試合を行なった。
(その後に、南北の九州対決、さらには九州vs中四国の西日本対決と、ステージは11月まで高くなり続け、最後にチームとともに頑張った個人表彰も行なえるくらいに成長した)
リーグ戦を行なうようになってから、レベルは着実にあがっている。
チームとして都市対抗に出場するといった目立つ結果にはなっていないが、個々として実力をあげた選手が次々に上(実業団、独立L等)へと行く現象がおき始めている。
それはそれで良いと思う。逆に残された選手の励みにもなる。
震災、経済不況と、まだまだニッポンは大変な時代から浮き上がれていないが、
だからこそ、今回の川内選手、藤原選手の踏ん張りには、大きな勇気をもらった気がする。
色々と環境の差はあるが、関西でも、関東でも、そして東北や北海道でも、本格的リーグが誕生していけば、いつの日か線はつながり、クラブ選手にとって、年間を通じて全国を意識することが出来るようになる。
強化=試合数を増やす。
川内選手も、藤原選手も、同じ市民選手、そして同じ社会人だ。
彼らが歯を食いしばり、ぶっ倒れながらも見せてくれた結果と教訓を、アマ球界、
そしてクラブチーム自らも学ぶ時だと思う。
teamllkids日記
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